こんにちは。福島っこ元気村キャンプのぼーちゃんです。

私たちのキャンプですが、2019年夏に実施したキャンプを最後に、2020春、2020夏と2回の実施を見送りました。そして2021春の実施も見送らざるを得ません。

新型コロナウィルスという未知の危機に対して、リスクへの対処、責任ある行動を取ることができず、ただただ実施を見送ってきました。

震災から10年、これだけの年月が経ってもまだキャンプを必要としてくれる親御さんたちがいる中で、何も手を講じることができず、徒らに時間が過ぎていくばかりです。

これまで、私たちのキャンプはおよそ24名の子どもと20名近いスタッフ、あわせて40名前後の人々が時と場所を同じくして、楽しく、素晴らしい時間を過ごしてきました。

しかし、この新型コロナウィルスを前にして、集団の生活自体がリスクであり、文字通り寝食を共することが私たちにとって何よりも大切であったのに、そのことを実施することが難しくなりました。

時間が経てば今よりは状況は改善するでしょうが、素晴らしいワクチンを開発し多くの人に投与しても、インフルエンザと同じように消えてなくなることはないように思います。

こうした可能性を前にして、時が過ぎるのを待っていては何も良くならないどころか、人々がこのキャンプの存在をはるか以前のことのように感じ始め、忘れ去られてしまう。

なぜ10年経っても僕らのキャンプに子どもが集まるのか。その事実がないがしろにされ、全てが終わったことかのように捉われてしまうことを危惧します。

このキャンプはいつか終わります。でもその終わりはウィルスが決めるのではなく、福島の人々が決めます。誰も集まらなくなったら終わりです。

その選択肢をウィルスから福島の人たちとり戻すためにも、新しい福島っこ元気村キャンプ、コロナ禍に対応したキャンプをつくりたいと思います。

これまでみたいに大勢の子どもたちが、一つ所を同じくして、ワイワイガヤガヤできなくなるかもしれません。それでもこの状況に抗い、もう一度震災直後の時の気持ちを心に刻み、気概のようなものを思い出し、ここに集い、集った子どもたちにとって戻れる場所でありたいと思います。

引き続き皆様のご理解、ご協力の程を、よろしくお願いいたします。