祝辞
ちょうど10年前の2012年の春、このキャンプはスタートしました。
初めてのキャンプで、多くのことが手探りの中、23名の子どもたちが西多摩にやってきました。多くは4、5年生の子どもたち。4年生が8人いて、一番多かったように思います。
キャンプの前、みんなの家に電話して何をしたいか?って聞いてまわったら、多くの子どもがグラウンドで遊びたいって言って。鬼ごっことか、そういうたわいのないの。それはそうだよね。だって1年の間、外遊びしてないんだから。外で遊びたかったよね。
大久野中学校のグラウンドをお借りして、生徒会の子どもたちが一緒に遊んでくれて、ただただグラウンドを走り回っていた君たちがこの日を迎えたこと。
あの時はこの先どうなってゆくのか不安ばかりがあって、こういう日が来ることを想像する状況でもなければ、余裕もなかったように思います。
おめでとうございます。本当によかった。
これで堂々と一献傾けられるのか。なら、もしいつか気が向くことがあって、足が向くことがあれば、俺らのところもそうだけど、檜原村のヤマミチさんの墓前に酒を注いであげてください。この日が来ることを、君たちと一緒に酒を飲むことを誰よりも楽しみにしていたのは彼だと思います。
もう立派な大人だね。自分を喜ばせて、周りを喜ばせて、素晴らしい人生を歩んでいくことを願っています。
2022年1月10日
ぼーちゃん