2015年4月11日
福島っこ元気村キャンプ実行委員会
委員長 堀内拓馬

 

2015春 福島っこ元気村キャンプを終えて 

~ 彼らの成長とは? 人はこんなにも素晴らしい ~

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早いものでこの春のキャンプが終わって1週間以上が経ちました。毎回感じるのですが、キャンプの1週間はとても長く、普段の1週間はとても短く感じます。それだけ充実しているのだと思います。

この文章は、何らかの形で僕らのキャンプに関わったり、関心を持ってくださる皆さんへ、このキャンプがどのようなキャンプなのか?雰囲気そのままにお伝えしようとするものです。

等身大の元気村キャンプを、福島っこを暖かいまなざしで見守ってくださればとても嬉しく存じます。

 

 

客観的・定量的な報告
この春は28名の子供たちと6泊7日のキャンプを行いました。終了後1週間以上が経ちましたが、大きな怪我、病気の報告なく終えることができました。またボランティアはこの一週間で延べ120人以上でした。

なお資金ですが・・・

支 出             収 入
約90万円(予算98万円)      約110万円(予算98万円)

でした。これまでのキャンプの中でもっとも一般からの寄付を頂くことができました。

なおこれ以外にも、食材、キャンプ運営に必要な物資の多くはインターネットを通じて寄付していただきました。

詳しいことはホームページにまとめましたのでご覧ください。

2015春キャンプ報告まとめ
http://genkimura.letsgoout.jp/pastcamp/

会計報告
http://genkimura.letsgoout.jp/doc/2015spring_acctreport.pdf

 

 

この春のキャンプで取り組んだこと

家族感を大切に

まずはコンセプト。この春から「大きな家族」というテーマで臨んでいます。こうなった経緯は以前まとめた文章にありますので、そちらをご覧ください。

テーマ「大きな家族」の経緯
http://genkimura.letsgoout.jp/cwmps/?p=8398

どうしたら子供たち、大人たち、みんなが一体感を感じられるのか? 取り組みの1つは「これまでの基本の徹底」でした。

具体的には「新しいスタッフが参加する時、帰るときに必ずあいさつをすること」と、「節目を迎える子供へ寄せ書きを贈ること」です。

このキャンプは多くのボランティアスタッフの参加をよしとしています。それが一日であったとしても構いません。通常、長期の子供キャンプではあまりないことだと思うのですが、キャンプに関わることで、子どもたちに、福島に関心を持ってもらえればとの考えから続けてきました。

IMG_3214そのため参加スタッフの数がとても多いのです。それだけの人数で「大きな家族」を目指すわけですから、元気村に加わる時の紹介、去るときの別れの挨拶を大事にしようと取り組みました。

それともうひとつ。寄せ書きですが、これは昨年の春のキャンプから始めました。中学生になる子どもがとても多かったものですから、彼らへおめでとうの気持ちをこめて贈り始めました。そのあたりの詳しい経緯はこちらにあります。

寄せ書きを贈ることになった経緯
http://genkimura.letsgoout.jp/cwmps/?p=5649

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今回、寄せ書きは、中学生になる子供たち、高校を卒業する高校生スタッフ、キャンプ中に二十歳になった大学生スタッフに贈りました。この寄せ書きがある物語をうむことになるのですが、それは後ほど。

寄せ書きは、年長の子供たちが中心になって、本人に内緒でみんなをこっそり呼んで書いています。子供たち全員の寄せ書きを集めるわけですから男女の協力が不可欠です。そのため年長の男の子と女の子の間のやり取りが発生します。年頃の子供たちにありがちな男女間でキャッキャ言いながら進めている感じでしょうか。まあいかにも年頃の子供たちらしいといった微笑ましい光景です。

IMG_4891それと新たに始めたのが大縄跳び。みんなで達成感を感じられるようにとの狙いから取り入れました。子供たちは一人ずつ大縄に入っていって、全員が入るまで飛びたい!といった感じなのですが、縄の状況から28人の子供が一緒に飛ぶのは難しい。また縄跳びは、低学年から中学年ぐらいの子たちの遊びという感じで。それより上の子供たちにとっては興味の対象外だったようです。ある年齢層の子供たちの気持ちを盛り上げるのにとても有効でした。

大縄跳びの様子。檜原村のグラウンドにて。
http://genkimura.letsgoout.jp/cwmps/?p=9727

 

 

元気村の新たなルール「5つのやくそく」
これもこの春からはじめました。家族感を出したいという以外に、キャンプの安全性、継続性を高めるといった狙いも含みます。

1 元気よくあいさつしよう!
2 お互いを名前で呼びあおう!
3 外から帰ってきたら、手洗い・うがい!
4 困ったら相談しよう!困っている人をみたら声をかけよう!
5 人が嫌がることを言わない。

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1と2は子供たち同士の、またスタッフとの間の距離を縮めたいとの考えからです。

元気よく挨拶されたり、名前で呼ばれると気分が違いますよね。特にこの「名前で呼ぶ」は真剣勝負です。キャンプ中はお互いの名前がわかるようにテープで名札を作っているのですが、バスで子供を迎えにいった時には名札がありません。

そんな時、久しぶりに参加した子どもに「ねえねえ、僕のこと覚えてる?」と問いかけられることがあります。これは大切なことです。このときにサッと名前を呼んで返せなかったりすると、なんだか少し距離が遠ざかります。子どもたちにしてみれば「覚えられているかどうか。」というのがとても大切です。本能的に自分とキャンプとの距離を感じとります。本当、真剣勝負なのです。

3と4ですが、これは健康管理対策です。3はそのままですが、4はキャンプにきて緊張している子が、自分の体調の変化を言い出し易いようにしようというものです。また本人が言えずとも、周りの気づいた子どもが伝えてくれるようなことを促したいという狙いでした。

これが今回どの程度機能したかはわかりませんが、無事に終わったことで一先ずよしとしたいと思います。

最後に5番。これにはいくつかの狙いがあります。1つはアダルトワード対策。元気村キャンプは年齢の違う子どもたちのキャンプです。今回も小学校3年生から、中学校2年生までと幅広い。そうした言葉を使いたがる年頃の子どもたちが含まれています。彼らが大人になる過程で必ず必要なことなので、頭ごなしに禁止したくないのですが、どうやら過去のキャンプでお家に帰った子どもがこうした言葉を覚えて帰ってお母さんがびっくりする・・・ といったことがあったようです。

このことで僕らのキャンプにこられなくなってしまう子どもがいるとすると本当に残念です。だからこの経緯を、ありのままに、キャンプ初日のオリエンテーションの時に、子どもたちに伝えています。以降、このことで困ることはなくなりました。

もうひとつは子どもたち同士の喧嘩に対する対応なのですが、このことも後述しますね。

ちなみに画像は50代のオジさんが作成しました。可愛いすぎるでしょ?(笑)

 

彼らの成長

行きの車中で

IMG_3023この春のキャンプは中学生の子どもたちが戻ってきてくれたこと、それとみんな1学年上になったわけで、平均年齢があがり、キャンプ全体が落ち着きをみせました。迎えにいったバスの中、いつもなら走行中に立ち歩かないように促すのが大変なのですが、この春はそれが一度もありませんでした。前回の夏のキャンプと比べると、最初から落ち着いているなあと感じました。

それとこんなこともありました。2年ぶりに参加した子が、僕がバスのなかで昼食のごみを手に持ってキョロキョロしていると「ぼーちゃん、なに探しているの?ゴミ箱?」と声をかけてくれ、ゴミ袋を差し出してきました。小学校3年生だった当時では考えられない気遣いだなあと思いました。

 

喧嘩と話し合い
これはとても驚いた事です。当たり前のこととして、子どもが大人になる課程で、他人と自分が違うという認識をします。「なんでもみんな一緒」のうちはよいのですが、好みや、趣向など、自我がはっきりとし、自分と相手が異なっている・・・ となると、何かがこれまでと違ってくる。基本、キャンプは一緒に行動するわけですから、みんなが同じ事をする分、細かいところで違いがでやすい。さらに言えば、そうした「自分と違う人」を遠ざけたり、やり過ごしたりということもしづらいのです。

今回彼らはそうした違いをどのように埋めようとしたか? それは「話し合う」でした。

彼らぐらいの年齢になると男女の違いがハッキリします。男の子は良くも悪くも「単純」です。喧嘩しようが、何しようが、正面からストレートに訴えかけられることに弱い。僕も同性なので共感するのですが、素直に謝られたり、気持ちをストレートに伝えられたりすると、それだけで受け入れられたりします。本当、世の女性から「男って馬鹿よね。」という声が聞こえてきそうです(笑)

女の子もそういった面では同じです。真面目に、真剣に話をすれば、みんな耳を傾けてくれます。ところが女子には女子なりの理由があるようで、男の子ほど単純ではない。いろんな気持ちが心を占めていて、ちょっと複雑なようです。みんなで同じことをしようとすると、互いの主張がぶつかるので、誰かが折れたり、我慢したりするのですが、自分ばかり我慢していると感じ始めると、だんだんと面白くなくなってくる。上手くいかないことが続けば大人でもイライラしますよね。こうした不満が募ることで爆発するようです。彼女たちぐらいの年齢だとそれはもう大爆発です。

けれどもそれだけ感情をあらわにしても、その後は話し合うようになりました。これはキャンプで子供同士の喧嘩を心配したお母さんたちが家庭で約束させたことによるものです。こうした点で福島の家庭と一緒にキャンプをしていると感じます。

子どもたちの世界に僕らは立ち入りたくありません。あまりに目に余れば何かの助け舟は出すとしても、本人たちが解決しようとしているわけですから、顔では真面目にしながらも、心の中ではニコニコ眺めているといった感じでしょうか。さあこの話し合うことを覚えた子どもたちがこの先どうなってゆくのか。大きな楽しみのひとつです。

 

中学生スタッフ、はじめました!
IMG_2119これもこの春からの取り組みです。中学生は5名。全員が男の子です。キャンプ前から彼らには「キャンプを手伝ってもらうよ。」と伝えておきました。この春に参加した中学生はほとんど毎回元気村キャンプに参加している子どもたちです。僕らもよく知っている子どもたち。彼らが小学校4年生だったころからの付き合いです。これまでいろんな場面で「手伝いたい!」というメッセージを発してくれていました。

そうした気持ちに応えたいと思って作った「中学生スタッフ」ですが、さて何を手伝ってもらうのがよいのやら。班のリーダーではこれまでと同じだし、料理の手伝いはどの子もします。事前のスタッフミーティングでは、食事や、プログラムの運営を手伝ってもらうことだけ決めて、あとは状況をみながら・・・ といった感じでスタートしました。

彼らは最初からその気だったのでしょう。僕らが何も言わずとも、福島から西多摩に向かう高速のサービスエリアで低学年の子の手をつないでトイレに連れて行ってくれたり、荷物を網棚に載せてあげたりと、とにかく年少の男の子の面倒を見てくれます。キャンプ中もずっと面倒をみてくれました。寝るときは布団を敷いてあげたり、温泉では他の人の迷惑にならないように促したり。影になり、日向になり。

そうした状況をみて、彼らには配膳と、野外調理を新たにお願いすることにしました。すると毎晩行っている中学生スタッフミーティングでこんなやり取りがありました。

まず僕らから彼らに「配膳が遅い」と告げました。配膳が遅くなり、食事の終わり時間が遅くなると、その後のミーティングもできなくなるし、就寝時間も遅くなって、翌日に影響する、と。彼らの言い分はこうでした。配膳する時に子どもたちが「○○が嫌いだから少なく」とか、反対に「もっと多くして」とか配膳中に注文をつけるので、遅くなるのだと。ではどうしたいのか?彼らに尋ねると「もっと食べたければ後からおかわりすればいいから、最初はみんな同じ量で少なめに盛りたい。」というのです。

そうですね。もっともな意見です。ならそのことを君たちから小学生たちに説明して欲しいと伝えました。「食事を時間内に終わらせたいので、最初は少なめに盛るから文句を言わないで、後からおかわりしてほしい。」と彼らから説明してもらいました。理由を伝えるとすんなり状況が変わりました。「急げ」とか、「早く」とか、いくら言っても無駄だったのですが。

また野外での調理も彼らの担当です。他の子どもたちが先に食べる中、彼らは黙々とやきそばを炒めたり、お好み焼きを焼いたりしていました。最後の方はほとんど中学生スタッフだけで調理してくれていました。

中学生スタッフのお仕事
http://genkimura.letsgoout.jp/cwmps/?p=9736

最後の夜、ミーティングで彼らに感想を聞いてみました。おおむねこんな感じです。

・最初は何をしてよいかわからなかったけど、やっていくうちにだんだんとわかってきた。
・言うことを聞いてくれないのが大変だった。
・大変だったけど、やってよかった。
・もっといろいろ手伝いたかった。たとえば皿洗いとか、火おこしとか。

彼らには「とにかくやれ」と頭ごなしにいわずに、「なぜそうしてほしいのか、理由を伝えてみて。」と話しました。次に彼らに会うときに覚えていてくれればよいのですが。

それとこんな意見がありました。「キャンプを2週間やりたい」と。「さすがにこれはちょっと・・・」と思ったのですが、どうしてなのかたずねてみると「キャンプの5、6日目でようやくみんなと仲良くなるのに、7日目に終わってしまうから2週間やりたい。」とのことです。こういう意見がでてくるようになりました。

さすがに2週間となると僕らが倒れてしまうでしょう(笑)
2,3日目からみんなが仲良くなれる方法を彼らと一緒に考えてみたいと思います。

最後の夜、彼らと相談したのは、「帰りのバスだけど、見送りに行くスタッフをいつもの3人から、2人にしたい。もし君たちがサービスエリアでほかの子どもたちが安全にトイレに行けるように手伝ってくれると安心なのだけど。」と伝えたところ、サービスエリアでは4月に中学生になった子たちも含め、みんなで面倒を見てくれました。帰りには中学生スタッフは7名になっていました。

 

高校生スタッフ、みんな卒業です!

IMG_4823IMG_5178さて今回のテーマ「成長」を伝える上で欠かせない存在が彼らです。3年間前、2回目の元気村キャンプから手伝ってくれるようになって、今では4人の高校生が参加してくれています。

本当、なんというか。彼らが一番この3年間で成長したのではないでしょうか。

ここではすべてを書ききれませんが、最初に彼らが来たときは、彼らのキャンプ中の役割をはっきりしてあげられなかったこともあって、参加者の子どもたちと大差ないところからスタートしました。子どもと一緒に遊んでくれるのはよいのですが、それ以上でも、それ以下でもないところからのスタート。時には高校生ならではの問題を起こしたりして、夜中に眠たいのに叱らなければいけなかったり、まあ学校の先生まがいのこともありました。

ある時のキャンプで、彼らに役割をつくって、スタッフとしての自覚を促そうとなりました。それが高校生スタッフの始まりです。

高校生をまとめず、バラバラに大人スタッフの下で働いてもらったり、自分たちでプログラムを作って運営してもらったりと、段階を経てだんだんと大人のスタッフと近い位置づけになってもらいました。

この春、彼らは高校を卒業しました。今回のキャンプで彼らが何を残したか。いろいろあるのですが、今回もっとも驚いたのはマインドマップです。

これ、2年前の夏のキャンプで僕らがやりたかったことです。子どもたちと一緒にキャンプをつくるというスタイルにしたかった。だから年長の子どもたちだけを集めて話し合いをしたり、子どもたちにやりたいキャンプを書いてもらったりしたのですが、思うようにいかなかったし、同じような意見だけが集まるような結果でした。

このマインドマップによって、子どもたちが元気村キャンプにどんなイメージを抱いているか。どういった方向に行きたいと思っているのか、感覚的に理解することができました。これは大人の僕らが試みてできなかったことです。それを2年前に叱り倒された彼らが見事にやってみせました。

マインドマップ
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それだけではありません。今回のキャンプを語る上で、前島くんの話に触れずにはいられません。

彼も2回目のキャンプから参加してくれています。素直で、いいやつなのですが、朝は起きてこないし、イマイチ頼りないという感じでした。

その彼がスタッフミーティングの際に発言しました。5つのやくそくの中に「人が嫌がることを言わない」とあるが、自分は女の子たちに何をしてもありがとうと言われず、からかわれるのが嫌だと主張しました。てっきり僕は小学生の女の子と互いにじゃれあい、からかいあっているものだと誤解していました。ところがそうではないと言います。なら子ども全員があつまるミーティングの時に話そうとなりました。

子どもたちに5つのやくそくを守っているか?と問いかけた後、前島くんが大縄跳びの時、一生懸命縄を回していたのにありがとうと言われず、ちゃんと回せとからかわれるのは嫌だと感じていると伝えました。それを聞いた女の子たち、何か言うかな?と思ったのですが、何も言わなかったのでその日はそれで終わりにしました。

翌日、前島くんがキャンプを去る日に例の寄せ書きを渡しました。高校卒業のお祝いですね。子どもも、大人も感謝とお祝いのメッセージを書き入れています。寄せ書きをもらったことがよほど嬉しかったのだと思います。これまでの彼からは想像できないぐらい熱い、80年代の大映ドラマを彷彿とさせるぐらい熱いメッセージを彼がみんなの前で述べたことを僕は忘れることはないでしょう。

要約すると「君たちはわかっていない。俺に感謝するより、もっとがんばっている大人の人達がいる。その人たちに感謝するべきだ。」と。「レポートを書くために帰らなければいかなかったけど、夜中にやって、もう一日キャンプに残る。」と。

夜中に勉強し、翌朝早くに他の高校生を起こし、みんなで皿洗いを始めました。僕らがこの光景をどれだけ微笑ましく眺めていたか。元気村キャンプの記憶に残る出来事であったことは間違いありません。

3年もするとできなくなることがある僕ら世代ですが、彼らはこの間に驚くべき成長を遂げ、それをまざまざとキャンプ中に見せつけてくれました。これが僕らスタッフにとって望外の喜びであることは言うまでもありません。

 

新たな出会い 大学生スタッフ!
IMG_5092僕らのキャンプも4年目を向かえ、当初の約束の5年に近づいています。ただ5年目以降にどうするにしても、そのときにいろんな選択肢を残しておきたい。そういう思いから、いろんな世代、今回は特に若い人たちとの新たなつながりを求め、大学生にボランティア参加を呼びかけました。

キャンプのブログでも紹介していますが、みっさーが子どもの、特に女の子の面倒をみてくれてとても助かりました。中学生スタッフが男の子だけだったこともあって、女の子のケアにどうしても手が足りなかったのです。キャンプ中に二十歳の誕生日を迎えた彼女ですが、一日家に帰ったあとまたすぐに戻ってきてくれました。これはとてもありがたかったです。

キャンプ6日目
http://genkimura.letsgoout.jp/cwmps/?p=9409

 

それとGooceの学生たち。彼らは福島から東京に避難してきた子どもたちの学習支援をボランティアで行っている学生団体です。その彼らがキャンプ前に自分たちが関わっている子どもたちを、元気村キャンプの子どもたちと交流させたいと連絡をしてきてくれました。僕も以前から在住の人たちと、避難している人たちが無理なく交流できる機会があればいいなと思ってきました。

いきなり交流といっても、春休みに遊びに来た子どもたちには意味が伝わらないので、まずは普通にプログラムに参加しながら少しずつ交流の様相を深めていこうということになりました。さてこの試みが今後どうなるか。続けていけば僕らが予想しなかったようなできごとがあるかもしれません。

学生団体Gooce
http://gooceknh.wix.com/gooce

未来につがなるよい出会いであってほしいと願っています。

 

ボランティアスタッフの存在

IMG_3076 IMG_3086 IMG_33964年続けてきてようやく気づいたことがあります。それはこのキャンプのコンセプトである「家族感」をもっともキャンプに持ち込んでくれるのが、子どもたちと遊ぼうと張りきってやってくるボランティアスタッフの人たちです。

僕ら運営スタッフ(キャンプの事前事後の準備から関わる実行委員会のメンバー)はキャンプの日程を時間通りすすめようと努めます。時間通りに事が運ばないと、時にはギスギスすることもあります。キャンプを安全に運営しようとすると、時間通り打ち合わせや準備を終わらせ、就寝することが大切になります。寝る時間が削られると、後半になるに従い体力が低下し、間違いが起こりやすくなるからです。こうした事態に陥らないために、時間通りに進めるのですが、それはゆったりとした家族感や、子どもたちにいろんな体験をしてほしい・・・ といった部分と相反するところがあります。

だから運営スタッフはボランティアスタッフがそうした気持ちを発揮し、雰囲気を持ち込めるよう、スムーズな運営、場作りを心がけようと思います。また反対にボランティアスタッフから、僕らは元気を分けてほしいのです。長くキャンプに入っているスタッフは、元気よく参加してくれるボランティアスタッフのことを頼りにしています。

安全に、子供たちの成長を見守ってゆけるキャンプを目指して、力をあわせていける関係でありたいと思います。

なお今回のキャンプで子どもたちと遊んだ後、忙しい予定を変更して、キャンプに戻ってきたり、日程を延長してくれたボランティアスタッフの方が何名もいます。そうさせる力が子どもたちにあるわけですが、そうしたボランティアの人たちを僕たちが好もしく見ていたことは言うまでもありません。

 

今後の課題
まだまだいろいろあります。
今回で7回目になりますが、課題はたくさんあります。まずは健康管理体制について。

大きな怪我や、事故はありませんでしたが、発熱したり、虫に食われたりといったことが多くありました。軽微な場合でもすべて病院に連れて行くことはキャンプの運営上、難しいことです。一人の子どもを病院に連れて行くと、ドライバーと、付き添い含め2名のスタッフが半日子どもにかかりきりになります。必要があると判断すれば、どんな状況でも病院に連れて行くのですが、どのあたりで見極めるのか、各家庭との連絡、事前の取り決めが大事だと感じています。参加した子ども一人一人状況が異なるので、できるだけきめ細かく対応したいのと、運営を成立させるところの線引きを保護者の皆さんと話し合う必要性を感じています。

キャンプが始まってしまえば、子どもたちはテンションが普段より高く、普段家ではできることでも、キャンプではできないことがあります。薬を飲む、手を洗う、歯を磨く。いくら促しても忘れる子もいます。40名が同時に動いて何かをしている時に1人に起きている問題を気づき、把握することの難しさを痛感しています。

そうした状況をご家庭のみなさんと共有し、互いに協力し、安全なキャンプを一緒につくってゆかなければなりません。

家族感がゆえに。新しい子どもたちがなじみやすいように。
僕らのキャンプ、これまで参加したことがある家庭にまず参加の案内をしています。それはキャンプ開始当初、各家庭との繋がりの中からその時々の福島の状況を知り、それに応じた支援をしていこうと始めたことです。そのため何度も来ている子どもたちは他の子どもとも顔見知りで、最初からキャンプ内に居場所があるのですが、初めて、それも一人で参加した子どもにとっては、すでに関係ができあがっているところに放り込まれるので、打ち解けるのに時間がかかります。

中学生スタッフがいる男の子たちは比較的このあたりのケアがしやすかったのですが、女の子になると人数も多いこともあって、手薄なところがありました。今後、初めての子どもたちにとっても一体感を感じやすいキャンプにするための取り組みの必要性を感じています。

 

依然として変わらぬこと。放射能への対応の常態化。
IMG_3609すでにあの震災から4年が経ちました。当たり前ですが放射能への対応は福島では日常です。これは関東に住む僕らには普段あまり感じられないことです。今回でいえば、ひだまりファームの園内をみんなで探索し、川で遊んだり、原っぱで鬼ごっこをしたりしているときに、ヒメオドリコソウの蜜を吸った子供が僕に「ぼーちゃん、私たちの代わりに先に吸ってもらっていい?放射能検査隊長だね。」と無邪気に笑いました。

悪気があるわけでもなければ、特別なことを言っているという雰囲気もありません。普段から当たりまえのことだけに、こうした発言がなにげなく飛び出します。偉そうなことを言わせてもらえば、今を生きている大人は、今の福島の環境が、子どもたちに何を押し付けているのか知っておく必要があります。少なくとも僕はそんなことを気にしながら外遊びする子ども時代を過ごしてきませんでした。このキャンプに関わったみなさんにこうした状況が伝わればよいなと思います。

 

僕ら運営スタッフについて
毎回いつも課題があるなあと思います。7回もやってくれば、もうちょっとうまくやれてもよいと思うのですが、これがなかなか。子どもたちに成長を見せ付けられ、彼らに話し合えなどというわけですから僕らも負けてはいられません。キャンプ終了後に運営スタッフであつまってふりかえり会を行いました。喧々諤々としましたが、それでも前を向いています。子供たちという求心力がなせることだと思います。僕らスタッフが誰よりも子どもたちの、中学生、高校生、大学生たちの模範となれるよう、互いの相違を話し合うことで、理解しあいながら進んでいく必要があります。もちろん僕も含めてです。それができると信じています。

 

キャンプ最終日のふりかえり会にて
いつもこの時に子供たちに知って欲しいことを伝えています。子供たちの感想を聞く機会はあれど、大人の僕らがどう思っているか彼らに伝える場面はそうありません。毎回そうですが、話すことを決めずに、キャンプで感じたままを話しています。今回は子どもたちに、君たちがどれだけ沢山の人に、キャンプにいた人も、そうでない人も含め、大切に思われているか伝えました。またそうした人たちがどういう人たちなのか、彼らが大人になった時に彼らの胸に届くように文章にして残しておくと約束しました。

今回のキャンプ、みんなで感想文をかかないか?と関わったみなさんに呼びかけさせていただきます。それは僕たちがどう感じているのか率直に彼らに伝えることで、ある時、ある人達にどれだけ大切に思われていたか、いつか伝わればいいというところからです。

この文章は僕から見た「福島っこ元気村キャンプ」でしかありません。他の人から見えている元気村は違った趣があるでしょう。それぞれの人からみたそれぞれの元気村キャンプを書き残すことで、より本当の元気村キャンプが見えてくると思います。

もし呼びかけられたら、みなさん、無理のないところでご協力ください。子どもたちに僕らの気持ちを伝えましょう。伝えられるのは今しかありません。

 

お世話になったみなさんへ
この春のキャンプも多くの皆さんにお世話になりました。ここに簡単ですが、紹介させていただきます。

福島の往復のバス代金を支援してくださった戸沢財団の水野さん。またキャンプにも参加してくださった佐藤さん。ダブルダッチ、子どもたち喜んでいましたよ。

その戸沢財団を紹介してくださった岡本さん、ボランティアとして参加してくださっただけでなく、財団のサポーターという形でいろんな場に足を運んでくださいました。

福島支援ということで便宜を図り、ひだまりファームを貸してくださっている生活クラブのみなさん。協同村の福元さん、渡辺さんを始め、石原さん、福島出身の赤坂理事、また生協の組合員のみなさん。皆さんのカンパのおかげで僕たちはこの素晴らしい環境でキャンプをすることができています。

それとキャンプ開始以来いつもおいしい果物を提供してくださっている観音山フルーツガーデンの児玉さん、みなまで言わずとも支援してくださっていることにこれ以上の感謝の言葉もありません。とても大切に育てられたフルーツをキャンプ中に何気なく子どもたちと食べていてよいのかなとずっと感じています。

またAmazonから物資を提供してくださったみなさん。希望する物資を必ずといってよいほどどなたかが購入してくださるので、ありがたいだけでなく、とても心強いです。冗談で「車をほしいものリストに入れてみようか?」とスタッフと話す程、希望するものすべて購入していただいています。

その他、さまざまに食材、おやつ、ジュースなど差し入れてくださったみなさん。直接届けてくださったり、毎回こちらの希望を聞いてくださったり、ボランティアとして手伝うだけでなく、子供たち・スタッフへのねぎらいを持参してくださったりと。キャンプ中は気が急いていて、気に留められず、挨拶や、感謝の言葉も述べられずじまいですみません。お気遣い、ありがたく頂いています。

そしていつも、また始めての方も、寄付金を頂き本当ありがとうございました。このキャンプ、寄付金なしではまったく運営できません。僕らのことを忘れずにいてくれること、会ったこともないのに寄付してくださること。信頼していただいていることを感じていても、十分に表現できていません。申し訳ない思いでいっぱいですが、せめてありがとうございますとこの場を借りて伝えさせていただきます。

そうした物資や、寄付募集の呼びかけをSNSなどで拡散してくださるみなさん。このキャンプは回を重ねる度に呼びかけに応じてくださる人の数が増えています。僕らの呼びかけが遠くに届けば、届くほど、キャンプは安定感を増しています。

また初回からグラウンドを提供してくれて、遊んでくれる大久野中学校の松田副校長と生徒会のみなさん。本当にありがとうございます。子どもたちから「今回はいつ大久野中学校にいくの?」と聞かれます。参加した子どもたち、大久野中学校のことを楽しみにしています。

それと事前に子どもたちが薪を運べるようにお膳立てしてくれたみんなの森のみなさん。今回は植樹したときの子どもたちもいました。彼ら、あのときのことを覚えています。今回も道具をお借りしたNPO法人花咲き村。いつも甘えているのでこの場を借りてお礼申し上げます。この地でキャンプができるのは花咲き村とみんなの森があるからです。

またAmazonからの大量の荷物を受け取ったり、ごみだしをしたりと、いつも影で手伝ってくれている滝本の岩田くん。なかなかキャンプにこられなくなりましたが、いつでも待っています。

それと全国の大家さんのみなさん。行動する大家さんの会の皆さん。いつも忘れずに僕らのことを支援してくれてありがとうございます。人の縁の力で皆さんと知り合い、初回のキャンプからずっと皆さんの協力を頂いた事でこのキャンプは運営してこられました。落合さんをはじめ、よしゆきさんのコラムで寄付くださった方もいらっしゃいます。人生の中で今が一番忙しいというくらいの時の支援、忘れることはありません。

それと下條君、大家さんから華麗なる転身ですが、転身先のサッカーチームからもサポートしてもらえると思っていませんでした。トミーからサッカーを教えてもらった子供たちはよい思い出になったと思います。学生時代の友人のありがたさを感じています。子供たちへのボールペン、ありがとう。

また金城さんを初め、桜美林大学の学生のみなさん。みなさんのおかげでこのキャンプの将来に灯りがともった気分にしていただきました。学生なので本分を優先し、その合間の時間でまたキャンプをしましょう。若い皆さんの純粋な気持ちに触れるたび、もっとがんばらねばという気持ちにさせてもらっています。

12月に調布にオフィスを移したばかりなのに、ご協力いただいているco-ba調布関係者のみなさん。僕らのキャンプのためになればと人の紹介のためわざわざ一緒に渋谷まで打ち合わせにいってくださった桜庭さん。本当にありがたかったし、嬉しかったです。またカンパのとりまとめとボランティア参加をしてくださった西川専務、ありがとうございました。また会社のお休みだけでなく、小さいお子さんがいるのに家庭の都合をつけて参加してくださったよしこさん、お陰で本当に助かりました。

あとこの文章が届くことはないと思いますが、新大久保のファミレスCASAさん。ドリンクバーだけで3時間も打ち合わせする僕らにいやな顔をせず受け入れてくださっていること、陰ながら感謝しています。

それから中学生スタッフのみんな。今回は本当にありがとう。君たちが僕らの手伝いをしたいという気持ちはもの凄く伝わっているよ。君たちのその気持ちだけでこのキャンプを続けてきた事、おつりがくるぐらいに報われています。そしてだれよりも僕らが君たちの成長を喜んでいます。君たちが大人になるほど。成長すれば、成長するほど。僕らは嬉しい気持ちでいっぱいです。どうか毎日を元気で、普段の生活を精一杯過ごしてください。そしてなにより家族を大切に。君たちの家族は君たちの事を心の底から大切に思っている素晴らしいご家族です。

高校生スタッフのみんな。君たちの成長には本当に、本当に驚かされました。今回のキャンプのことを忘れることはないだろうね。こうき、だいじゅ、こうたろう、前島。みんなのお陰で子どもたちがこのキャンプに帰ってきているのだよ。君たちがこのキャンプを通じて、スタッフの大人の人たちと繋がり、仲良くなり、相談できる関係にあること、本当によかったと思っています。俺らみんな君たちのことを見守っています。困ったら俺らに相談しろよ。もちろんこれからも君たちにキャンプに来てほしいけど、学業が優先だぞ。そこをきちんとして、自分で作りだした時間の中でキャンプしような。

それとボランティアスタッフのみなさん。一週間キャンプに参加してくれたK子と、かめさん。本当、助かりました。もう運営スタッフということで次はお願いしたいくらいです。記録をお願いした浅野さん、のんちゃん。今回のキャンプはいつもより俺の役割が多かったこともあって、記録を代わってもらえたこと、本当にありがたかったです。おかげで大久野中学校や、檜原のグラウンドでは子どもたちと一緒に遊ぶことができました。子供たちとグラウンドで一緒に遊んだのって初めてじゃないかな?スポットで食事を手伝ってくれた、のぐさん、のん太ママ、いつもありがとうございます。ひだまりファームの勝手を知ったお二人がいるだけでとても助かっています。いつもキャンプの初日と最終日に参加してくれて、搬入と撤収を完璧にしてくれるきんちゃん。おかげで安心してバスで福島まで送り迎えに行けています。借りたものをなくさないというのは当たり前のようでとても難しいことです。今回も子供たちと遊んでくれた甚川さん。怪我は大丈夫だったかな?本気で遊んでくれたからだと思います。早く治してこれに懲りずに次もよろしくお願いします。毎回食事を手伝ってくれる、せんちゃんと、その紹介のくどぅ。遅くまで仕込み、朝早くの準備ありがとう。運営スタッフの隙間を縫うように手伝ってくれること、とても助かっています。子供たちといつも遊んでくれるはまちゃん、デニー。二人が子供たちと遊んでいる姿、子供たちが好きだということがよく伝わってきます。そのことは子供たちにも伝わっていると思うよ。それとはまちゃん、ドーナッツの件、ありがとう。お店の休業日を調べていなかったから、あのままいけば子供たちはおからドーナッツを口にすることはなかったでしょう。こうした気遣いができることに敬意を払っています。払沢の滝、グラウンド遊びまでのはずが、最後まで子供たちについてきてくださったひとみさん。是非また彼らに会いにきてください。最後の日だけでも参加してくれたハッピー。日数が長いとか、短いとかではなく、その気持ちが嬉しいです。それといつも寄付もありがとうな。なんだかんだで何時も手伝ってくれる林くん。地元の人の助けは心強いよ。今回もグラウンド遊びで活躍してくれたトッティー。子供たちと遊ぶだけでなく、説明会の会場予約を二つ返事でOKしてくれてホントありがたかったです。一日だけだったけど参加してくれた美奈。久しぶりに会えてよかったよ。この間もキャンプのことを忘れずにいてくれてありがとうな。また夏もよろしくな。忙しい合間を縫って手伝ってくれるともちゃん、マリーさん。大分仕事が詰まっていたと思うけど、毎回子供たちに顔を見せに来てくれてありがとう。大変だったでしょう?

いつもキャンプではみなさんを忙しく使ってしまってごめんなさい。皆さんのお陰でこのキャンプに潤いがあります。本当はもっとみなさんとこのキャンプでおきていることを分かち合いたいのですが、これまであまりできてこなかったと思います。これからはもっと運営とかボランティアとかの区別はキャンプ中の役割だけにして、それ以外の時は子どもたちの成長を感じる喜びをみなさんと分かち合いたいと思います。

福島のご家庭のみなさん。僕らを信頼し、キャンプに子供たちを預けて頂いてありがとうございます。みなさんのお子さんの成長を見守る喜びを分けて頂き、僕らはとても幸せです。硬い言葉でいえば僕らの出会いは震災支援、保養キャンプなのですが、僕らの気持ちの中は皆さんとの親戚づきあい、友達づきあいのような気持ちでいます。キャンプから帰ったお子さんから成長を感じ、みなさんが少しでも喜ぶようなことがあれば、それは僕らにとっても喜びです。しかし子どもを預かるということは大変な責任を伴うことです。この喜びがいつまで続くように、言っておきたいことがあれば遠慮なく何でも言ってください。ずっとそうした関係でありたいと願っています。

最後に運営スタッフのみんなへ。普段みんなを労うことなどできていないのだけど、君らとこうしたキャンプを一緒にできることをとても幸せに思っています。限りのある人生の中でみんなとやってきたこと、これからやっていくこと、忘れることはないと思います。小僧のような年齢の俺の言うことを文句も言わず聞いてくれる先輩方。なんだかんだ言いながらも現場でなんとかしてくれるみんな。本当に凄いなあと感じています。そうみんなに伝えたことがないと思いますがこの場を借りて伝えさせてください。ありがとう。皆さん一人一人との関わりは簡単に言い尽くせるものではありません。いつかそういう機会があれば改めて伝えさせてください。

 

まとめ
ようやくここまで書き終えました。書き始めてからずっとキャンプのこと、みんなのことを思い浮かべながら書きました。それでも忘れていたり、気づいてなかったり、書ききれていないことも沢山あると思います。誰かに寂しい思い、嫌な思いをさせているとしたら本当にごめんなさい。

今回の報告、冒頭にお伝えしたようにありのままの僕らのキャンプを知ってもらえればと思い、つらつらと感情の赴くままに書かせていただきました。この文章が元気村キャンプを肌で感じるように理解する役に立てば幸いです。

僕はこのキャンプに村長という立場で関わっているお陰で、誰かが子どもたちに温かく接したり、彼らのことを考え何かしていることを沢山見させてもらいました。そのことが僕の胸に響きます。自分では一番幸せな立場でこのキャンプに携わっていると思っています。困ったことがあれば人は支えあう。本当に人は素晴らしいと感じる機会を頂きました。

そのことを少しでもみなさんへお伝えしたかったし、伝えるべき立場だと思っています。つたないですが、これからもこうした事をみなさんに伝え、子どもたちに伝え、彼らが自分たちのことを幾ばくかでも大切にしてくれればと思います。

まだまだこのキャンプは続きます。どうかこれからも福島っこ元気村キャンプを、福島っこを、よろしくお願いいたします。

以上

 

追伸 この文章で成長について触れましたが、縁の素晴らしさについてお伝えできませんでした。奇跡のような縁の素晴らしさを感じる出来事がありましたが、本人の了解なしにお伝えすることができないので、いつかその時がきたらみなさんにお伝えさせていただきたいと思います。本当に感じさせられることの多いキャンプでした。

追伸2 キャンプ終了後、溶連菌を保菌した子供がいると連絡がありました。病院で感染したと診断されたお子さん、スタッフはいませんでしたが、おそらく蔓延していたと思います。改めて健康管理の大切さを感じさせられました。

追申3 この文章を最初に書いてから、皆さんの目にふれるまでに一ヶ月以上が経ってしまいました。この間、キャンプの打ち上げを行いました。この打ち上げの席でも高校生スタッフであった彼らの成長をまざまざと感じさせられましたし、心を揺さぶられました。僕以外のみんなも同じ思いであったと思います。もうこんな事ばかりです。人と関わることは辛いこともありますが、それ以上の喜びがあります。どんな事があっても挫けることなく続けてゆけば必ず喜びが待っている。そう信じられるのはこのキャンプのおかげです。

追伸4 ボランティアスタッフであったK子が運営スタッフに加わってくれました!願ったり、叶ったりです。人が増えるというのが最も嬉しいことです。

追伸5 Amazonから頂いた寄付物資を金額換算すると合計130,007円でした。こんなにもたくさんのご支援、ありがとうございました!

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