K子のお菓子作りレポート
毎回好評のお菓子作りプログラム、2015年の春キャンプは“ギモーヴ”と“イチゴ大福”を作って食べました。“ギモーヴ”とはフランスのお菓子、“生マシュマロ”とも訳されます。基本のレシピでは果物のピューレを使い、ゼラチンや砂糖を加えて湯せんをしながら泡立て、型に流し込んで冷やし固め、ナイフで四角く切るのですが、このキャンプのために何度も試作して手順を簡略化。(レシピはクックパッドに載せておいたので、興味のある方はこちらをご覧ください⇒ http://cookpad.com/recipe/3088432 )
“イチゴ大福”は餅つきした日のおやつ。とまとさんが炊いてくれた餡と旬のイチゴをみんなでついたお餅で包みました。イチゴと餡子を入れてキレイに丸く包むのは大人でも難しい作業なので、簡単に見栄えよく出来るように簡略化。(こちらも、クックパッドに載せておきました⇒ http://cookpad.com/recipe/3592796 )
■ギモーヴ作り
2日目午後のお菓子作りプログラムは2班ずつ3回に分けて行う予定でしたが、昼食時間が押して30分遅れでスタート。
本番の前に一度試作。「ジャムの瓶、誰か開けてくれる?」と遊んでいる子供たちに呼びかけたら、「は~い!」と、女の子が簡単に開けてくれた!すごいな握力! 用意したジャムは3種類、イチゴ・ブルーベリー・マンゴー。
試作・・・ イチゴジャム入りが上手く固まらない。う~ん、お湯の温度かなぁ? 沸かしたての熱湯では時間が掛かることは分かっていたので、ポットのお湯を計量しながら一度湯飲みに入れて配ることにする。
一回目スタート。男女1班ずつ。作り方を実演しながら説明したあと、スタッフに材料配りを手伝ってもらった。
どんぶりに材料(ジャム、ゼラチン、湯)を全部入れて、泡立て器でトロッとするまで泡立てる。クッキングシートで包み、冷えて固まったら糸で切り分ける。ひとつの班に3組の調理器具を渡し、班ごとに3種類の味を2セットずつ作ってもらった。人数は4人の班と5人の班があるが、3組の器具を上手に使ってトラブルなし。スタッフのたまちゃん(今回のキャンプネームはフジちゃん?)も手伝いに入ってくれた。
ボウルの代わりにどんぶりを使ったのは湯せんの手間を省くため。熱湯で溶けたゼラチンを泡立てているうちにゆっくりと温度が下がり、トロみがついてくる。この見極めが難しい。「けーこさ~ん!」「けーこさん、これどう?」「けーこさん!まだ~?」子供たちから声がかかり、ひとりひとり見て回る。もうちょっとだね。お!ちょうどいいね。まだまだ、頑張って。
クッキングシートに包み、固まったら、糸を使って切り分ける。切り分け作業に包丁を使わないのは安全性を考えてのこと。手を切る心配がないので安心。糸でスッと切れるのも楽しい様子。切った後にくっつかないように片栗粉をまぶせば完成。
出来上がったギモーヴは翌日のプレゼント用と自分達で食べる分に分けて紙コップに入れる。出来上がったら自分のは食べていいよ、違う味が食べたかったら取り換えっこしてね。
二回目は、時間短縮のため残りの4班同時にスタート。
人数が倍。「けーこさ~ん!」「けーこさ~ん!」とあちこちから同時に声がかかり、あたふた。こんなに何度も名前を呼ばれる経験って、初めてかも?
泡立て方が上手だと空気をたくさん含んでかさが増え、食感もふわっとするもの。男の子たちの中には泡立て方が適当な子もいて(だらだらと“混ぜて”いた)、仕上がりもいまいち。低学年の女の子たちは泡立てが大変そうだったけど、丁寧に作っていて、仕上がりがとてもキレイで美味しそう。私が作ったものよりキレイに出来ていたので、思わず「コレ、写真撮っていい?」と一枚。イチゴジャムを使ったものが固まらない事例が2件あり残念(あみちゃん、カナタくん)。作り方に間違いはなかったので、イチゴジャムに固まりにくい特性があるのかも・・・。他は、出来にバラつきがあるけど、なんとか完成。
出来上がったギモーヴ、その場ですぐに口に入れる子もいれば、紙コップを手に外に走っていく子も。仲のいいスタッフのお兄さんやお姉さんにも分けてあげたのかな?
班ごとに作ってもらったプレゼント用は翌日、森のおじさんや大久野中学校の生徒さんへプレゼント。
■餅つき
4日目、私はお餅を丸める役とイチゴ大福作りの担当。
昼食の汁もの作りは3人(おかわりさん、マリーさん、のん太ママ)にお任せ。辛味餅用の大根おろしもよろしくお願いします。
11時ごろから餅つき開始、子供たちは3グループに分かれるので、3セット。昼食はつきたてのお餅。木陰にブルーシートを敷いてテーブルが並べてある。いい天気だし、外で食べるの良いね!台に片栗粉を撒いて、餡子、海苔やしょうゆ、大根おろし、きなこ+砂糖も用意。
お餅がつけたら台の上へ。片栗粉をふって、ちぎり方の手本を見せる。片手で握って丸く押し出して、引っ張らないようにちぎる。ほら!丸くなるでしょ? みんなやっていいよ~! 一斉に子供たちがお餅を引っ張る・・・ 伸びる伸びる~。あああ。そうじゃなくて、丸くしてちぎるんだよ~。難しいよね。というか、伸びるお餅が楽しいみたい。「やわらかくて気持ちいい~♪」と嬉しそう。そうだね。伸ばしてちぎって、見た目はいまいち。取り分けたお餅はお皿に入れてね。自分で食べる分だよ。そんなにたくさん食べられる?? 餡子も美味しいよ~。きなこが人気みたい。大根おろし食べないの? 海苔もあるよ~。
お皿にお餅をどっさりのせて、木陰のテーブルへ。お椀に汁ものをよそって、仲のいい子同士で集まって食べている。のどかな光景。いい天気でよかった。
しかし、子供10人くらいで一臼分ほとんど食べてしまった。2升分くらいあるんじゃ・・・??
指についたお餅が乾いてカピカピ、取れないんだよね~。子供たちもキレイに取れずに苦労している。
3セット終わって12時半。食べ終わった子供たちは外遊び、川原遊び。(^ー^)
■イチゴ大福作り
イチゴ大福作りは14:30スタート。
大福用のお餅は濡らした大きなボウルに入れてラップをかけて置いた。空気に触れさせずに冷ませば時間が経っても柔らかい。ボウルの中で冷めたお餅は、適度に柔らかさを保ち扱いやすかった。つきたてのお餅がすぐ固くなるのは表面から蒸発するからなんですね。
ひとり2つ作って食べる計画だったけど、昼食にあれだけ食べたし、ひとり1つでいいかな? 足りないかな? 1つずつ食べて、あとは2つ食べたい子がいれば食べても良いし、スタッフ分を作ってもOKということにする。小さく丸めた餡子の上に半分に切ったイチゴを乗せたセットをマリーさんたちに用意してもらった。48個分、ひと班(4~5人)に8個。
イチゴの乗った餡子を見て、低学年の女の子たちは「チョコレート?」と目を輝かせた。これは餡子だよ。「え~、あんこキライ! イチゴだけがいい~!」この餡子はとまとさんが作ってくれたんだよ、美味しいよ。ちょっと味見してみる?
どう? 大丈夫でしょ??
お餅で餡とイチゴを丸く包むのは難しいので、お餅を楕円形に平たく伸ばして挟むことにした。これなら子供たちでも簡単に作れる。女の子の作る大福は私の見本どおり、上手にできた。カメラを持っているのんちゃんを呼んで撮影してもらう。みんな上手、かわいく出来たね~。食べていいよ~。イチゴだけがいいと言っていた子たちも美味しそうに食べてくれた。美味しいでしょ?(^ー^) ホント、この餡子は美味しかった! 小豆も砂糖も国産の高級品(寄付いただきました)、とまとさんが夜中にコトコト煮てくれたのです。 2つ食べられない子は、「これ、とまとにあげる~!」「K子さん食べて~!」と、作ってくれた。ありがとう。後で食べるね。
花山君が連れてきた東京の子2人も大福作りに挑戦。
さて、男の子たち。同じように見本を作ってみせたが・・・。ワイルドというか、創作力が豊かなのか、自由!(^ー^) サイズも大きい!! 作ったら自分で食べるんだよ? いい? 食べられる?? 男の子は4人の班が多いからひとり2つずつある。大きい大福2つ作ってみんな食べてしまった!! ヒビキくんは、「餡子もっとないの?」とリクエスト。食べられる? 残さずに食べるなら持って来てあげるよ。餡子の丸めたものは余分にあるので皿ごと渡すと、ハンバーガーみたいに巨大な大福を作って食べちゃった! が、さすがに2つは食べられず、1つはスタッフ用に残していった。
ハルトくんはのどが痛いから大福作りやらないとか。大丈夫? あとでやる? ハルトくんの分とっておくね。うなずくばかりで喋らない。奥の部屋へ行ってしまった。
カナタくんに「イチゴ余ってないの~?」と訊かれ、「余ってるけど27個しかないんだよね~」と答える(子供は福島っ子28人+東京の子2人)。「え~。恨むよ~」と。確かにサッパリしたもの食べたくなるのは分かる。数があったら配りたいんだけどね~。
ハルトくんが戻ってきた。イチゴ大福作りたい!と言う。さっきはのどが痛くて声も出なかったらしい。冷蔵庫のイチゴを1つ切ってくる、配らずに取っておいて良かった~。ハルトくんは上手に作ったけど、作りたかっただけで食べないと言う。じゃあ、スタッフの分にするね。作ってくれてありがとう。
イチゴ大福作り終了~。
スタッフ用に作ってくれた大福、あとで美味しくいただきました。コウキ君も喜んで食べていましたよ。