2025年3月に行われた福島っこ元気村キャンプ同窓会について報告いたします。

日 程

3月20-23日(同窓会は22日)

場 所

生活クラブ・東京 協同村ひだまりファーム

参加者

14名

同窓会実施の経緯

2012年より続けてきた福島っこ元気村キャンプ、8年続けた後の2020年に新型コロナウィルスにより2年間の活動停止を余儀なくされました。

その後、2023-2024年にはミニキャンプという名前で小規模のキャンプを実施。東日本大震災への支援・関心も以前と異なっている中、キャンプスタッフもこの5年で生活環境が変化しました。

加えて参加していた福島っこの多くが高校卒業以上の年齢になり、彼らと接して感じることは、当時未来を不安視されてきた彼らが今では全国のどこにでもいる「未来への夢や希望と不安を抱えるありふれた若者」であるということです。

以上のような経緯で、保養キャンプ活動から、これまで築いてきたつながりの維持と発展を主眼とした活動へ移行していく所存です。

詳しくはこちらに記載してある通りです。
https://genkimura.letsgoout.jp/2025/02/28/20449/

実施内容

福島からの参加を見越し、複数泊できる状況で募集しました。20日は2名、21日は3名の参加。22日の同窓会は福島っこが7名、元スタッフが7名の合計14名が参加し、BBQをするなどして交流しました。

費 用

食材費と滞在費に加え、福島っこには交通費の補助を行いました。合計で約6万円の支出です。みなさまから頂いた寄付金は団体口座に32万円ほどあり、引き続き同窓会活動に使用させていただく予定です。

所 感

企画当初は東京での開催ということもあって、主に私たち元スタッフが交流する機会になると思っていましたが、想像よりも多くの福島っこが参加しました。

昨年以来の子から、12年ぶりに会う子まで、再会までの期間幅が広く、ひとりひとりの子に感じることはそれぞれですが、どの子も一様に身長は伸び、いろんなことができるようになっているのに、根っこの部分というような心の部分だったり、表情や、喋り方などが当時のままでした。

加えて、彼らが子どもの頃に見せていた性格がより鮮明になっていて、それはとっても素直に成長してきたという印象を抱かせました。そしてそのキャラクターの上に、やりたい事や就きたい職業があったり、先行きへの不安があったり、どこにでもいる若者の面をのぞかせていました。子どもの頃から知っているだけに、らしさを感じる部分に納得したり、新たな一面の発現に驚かされたりとさまざまです。私たち元スタッフにとってただただ嬉しくも楽しい時間でした。

印象的だったのは僕らが相模原のサッカーチームで続けてきた募金活動が、その後のボランティア活動、社会貢献活動のきっかけになっているという話でした。そうした未来を予期してのことではなかったのですが、人間の内的な発現がいつ・どこで・何をきっかけにして行われるか誰にもわからないということを改めて胸に刻むことができたように思います。


なお今回の同窓会をきっかけに、福島っこたちの間で同窓会LINEグループができ、もしかしたら東京での企画とは別に福島でつながる機会がうまれそうな感じになりました。

時と場所を同じくして楽しい時間を過ごした者同士が引き続きつながりあって、良い関係を続け、これからも素晴らしい時間を過ごしてくれたらこれ以上嬉しいことはなかなか無いように思います。

引き続き同窓会活動を続けてゆけば、また別のスタッフ、福島っこと繋がることができるかもしれません。時間が許す限り、続けてゆきたいと思います。

以上