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みなさまへ

こんにちは。福島っこ元気村キャンプ実行委員会の堀内です。
さて、本日は皆さんにこの春のキャンプのご支援を賜りたくお願いする次第です。

 

もうすぐ震災から丸5年が経とうとしています。この日が近づくにつれ、震災関連の報道が増えますね。
あれからもう5年が経とうとしている。この月日の早さに驚かされます。

 

元気村キャンプも、様々な事がありながらも、あっという間でした。
この短い期間で、キャンプにも、私たちキャンプ関係者にも様々な変化が訪れたと思います。

初回のキャンプは一言でいうと、火事場のどさくさの中に行われたようキャンプでした。

とにかく子どもたちを福島から連れてきて、外で目一杯遊びたい。その思いだけでした。
その時の子どもたちが、弾けるような笑顔でグラウンドを飛び回った姿は記憶に新しいことです。

 

福島の家庭の様子はキャンプの後、参加者のご家庭と仲良くなるにつれて分ってきたことでした。
今では信じられないような緊迫した雰囲気もありました。放射線もそうですし、人と人との関係もそうでした。

 

私たちの行っていることは、世の中では「震災支援」という名前で呼ばれると思います。

1年とか、2〜3年という、比較的短い期間で復興したと呼べる状況になれば、そのあり方を問う必要はありません。むしろ問うている間に時間が経過してしまうと思います。

 

6年目を迎えるにあたって、ほとんどの震災支援が、そのあり方を、自らも問い、他からも問われる状況にあるのではないでしょうか。1年目とはあまりに被災地の状況が違いすぎると思います。また世間の人々、そこに住む人々の双方の状況や、感覚も変わってきた。

その状況に対応してゆくということは、それはどこか慣れてゆくという事にも近しいことではないでしょうか。

 

私たちは自分たちが行っていることを「震災支援」という感覚では行っていません。

被災地という漠然とした、対象が誰なのか分らないことではなく、
相手は○○くんや、○○ちゃんで、○○さんの家庭であり、その知り合いの人達です。

東日本大震災を機に出会った私たちの、大規模で、大切な親戚付き合いのようなものです。

 

今私たちのキャンプが力を注ぎ、なによりも楽しみにしているのは、福島っこという、この甥っ子や、姪っ子達の成長です。

この時代に福島に生を受け、育ってきた子どもたち。彼らと、彼らの家族や、周りの人々、その人達の今と将来へのお手伝いとでもいいましょうか。

 

人は生きるのに希望を必要とします。彼らの成長は、様々な人にとって未来を照らす希望の灯火です。

少し偉そうな事を言わせて頂ければ、被災地の外に住む私たちは、その事象だけをみて物事を判断してはいけないと思います。実際にそこで起きている事、その経緯や、その根っこにあるものを見たり、感じたり、汲み取ったりしながら判断することが大切だと思います。

それは決して簡単なことではなく、また正解がないものだと思いますが。
でもそれは同じ時代に生き、共に生きるとか、寄り添うというメッセージをあの時に被災地に向けて送った私たち社会全体の責任でもあると思うのです。一人ひとりが少しずつ分け合って、それぞれが、それぞれの立場や役割で果たすような責任です。

 

5年目を迎える私たちのキャンプのありようが、少しでもこれからの震災支援の理解に繋がるよう願っています。

 

最後になりましたが、私たちのキャンプですが、この春もこれまでと同じく6泊7日で行います。

つきましてはご寄付、物資の支援などのお願いをしております。詳しくはこちらのページをご覧下さい。

募集中のこと
http://genkimura.letsgoout.jp/advertise/

 

それでは今後とも福島っこ元気村キャンプを。被災地への理解と、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

追伸 いつものお願いですが、まだ以下の文書をお読みになってない方は、是非ご一読下さればと思います。

福島のお母さんから
http://genkimura.letsgoout.jp/voice/parents/